妊娠期間は約40週と言われますが、30週の時点で胎児の大きさは推定約1600g。
30週になると、生れるまであと約2か月ですが、この2か月でこの倍にも成長するんですね!赤ちゃんの成長って、本当にすごい。
さて30週といえば妊娠8か月(妊娠8か月は28週~)、妊娠後期にも差し掛かる段階です。この時期のお悩みとしては便秘やお腹の圧迫感なんかもあると思いますが、私が悩んでいたのはずばり「後期づわり」。
初期のつわりも相当つらかったですが(私は2か月で約5kg減りました…)、後期づわりもやっぱつらいですね。
ということで、今回はこの「後期づわり」についてまとめてみました。
そもそもつわりとは

「つわり」というと妊娠初期におこるつわりが一般的で、主に妊娠5週~16週頃に起こり、吐き気や倦怠感、嘔吐などといった症状を伴います。つわりはホルモンの影響が大きいとされているため、妊娠に欠かせないホルモンである「プロゲステロン」が多く分泌され始める妊娠5週(2か月)~8週(3か月)頃から始まることが多く、胎盤が完成し始める妊娠12週(4か月)~16週(5か月)頃に落ち着くことが多いとされます。ですがかなり個人差があり、もっと早くに落ち着く人もいれば、妊娠中ずっとつわりに悩まされる人もいます。
私の場合
1人目 ⇨ 7週~15週(吐きづわり。4kg減)
2人目 ⇨ 4週~12週(吐きづわり。5kg減)
と差がありましたが、とりあえず終わるときは急にピタッ!と終わってほっとしたのを覚えています。
つわりで食べられないときは、とりあえず食べられるものを食べられるだけでOKです!というのも初期はまだ胎盤が完成しておらず、胎児は「卵黄嚢」といういわゆるお弁当箱を持っているので、ここから栄養をもらって成長するんですね。そのため母親はそんなに栄養バランスとかを気にしすぎる必要はないわけです。ただし、摂りすぎに注意が必要な栄養素(ビタミンAや水銀など)や脱水症状などには気を付けましょう。
後期づわりとは

では後期づわりとはなんでしょう?一般的に初期のつわりはホルモンバランスの変化が原因となりますが、後期づわりは主に胎児の成長とともに子宮が大きくなり、胃を圧迫することが原因として起こります。
構造的に、胃は子宮から見るとほとんど真上に位置します。妊娠後期にさしかかると子宮底長もどんどん長くなりますよね。そのため、当然真上に位置する胃は圧迫されてしまうわけです。
以下は一般的な子宮底長の目安を表しています。
- 妊娠8か月 ⇨ 27cm
- 妊娠9か月 ⇨ 30cm
- 妊娠10か月 ⇨ 33cm
通常妊娠前の子宮の大きさは縦約7cmほどの臓器なので、妊娠後期にもなるとずいぶんと大きくなっていることがわかります。これじゃあ、胃も圧迫されて苦しくなってしまいますよね。
後期づわり…いつまで続くの?

このつらい後期づわりですが、このつわりにも終わりはあります。中には出産するまで続く人もいるようですが、多くは正期産に入る37週頃から落ち着く人が多いようです。というのも、37週に入ると出産に向けて胎児が骨盤内に下がり始めるため、胃への圧迫が解除されるからなのです。
後期づわりの解消法

後期づわりの解消法としては、食生活を改めたり、胃への負担を軽減することが効果的なので、ぜひ実践してみてくださいね。
消化に良いものを食べる
まずは胃に負担をかけないことが大切です。そのため消化によいものがお勧めです。例えば、おかゆやおじや、うどん、にゅうめん、ヨーグルト、フルーツ、豆腐などです。
ただ妊娠後期に入ると、どうしても甘いものを食べたくなるんですよね…。私はもとからチョコやクッキーが大好きでしたが、妊娠後期に入るとそれに拍車をかけて食べたい衝動にしょっちゅうかられていました。…が、後期づわりがひどいときはなるべく控えるようにした方がよいかもしれません。ヨーグルトにフルーツとオリゴ糖やはちみつなどを入れて食べると、甘くておいしいのでお勧めですよ。
少量を小分けにして食べる
消化に良いものが後期づわりにはいい!と分かってはいても、どうしても甘いものやこってりしたものを食べたくなるときってやっぱりありますよね。そんな時は少量をこわけにして食べると良いですよ。
後期づわりは子宮による下からの圧迫によっておこります。これにより胃が持ち上げられ、胸やけがおこったり、胃酸が逆流しやすい状態になっています。場合によっては胃の容量自体が少なくなっていることもあるため、少量を小分けにして食べるようにしてみましょう。
例えば①朝食、②午前のおやつ、③昼食、④午後のおやつ、⑤夕食という感じですね。食事はお腹いっぱいに食べずに、腹八分目を目安とすると良いかもしれませんよ。
食後すぐに横にならない
食事をしてすぐに横になると、胃酸が食道側へ逆流しやすくなります。そのため、できれば食事後2時間は横にならないようにしましょう。ただどうしてもつらいときやお腹が張ったりするときは、無理をせず横になりましょう。その時少し上体を起こすような姿勢がとると、胃酸の逆流が防げます。
胃薬を処方してもらう
どうしても後期づわりによる吐き気や胃もたれなどでつらいときは、医師に相談して胃薬を処方してもらいましょう。胃薬は胃に直接作用するため胎児に影響のないものが多く、病院でも割と処方してもらえることが多いんですよ。そのため無理をせずつらいときは相談してみてくださいね。
まとめ
後期づわりはみんながみんなに起こるわけではないですが、後期づわりになるとつらいですよね。私も1人目のときはなかったのですが、2人目妊娠中は28週頃から後期づわりに悩まされました…。まさかまたつわりになるなんて思っていなかったので、なんとも伏兵にやられた気分でした。やっぱりおいしいものはおいしく食べたいですよね!でも後期づわりになってしまったら無理してたべず、食べられるときに少量を小分けにして食べるようにしてみましょう。私もこれでずいぶん症状が軽快しました。
後期づわりは子宮が大きくなることでおこるので、胎児の成長の証でもあるのです。出産まではあとちょっとです!残り僅かなマタニティライフを楽しみながら後期づわりを乗り越えていきましょう。
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